猫とフリーライターの私

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北大東島に行こうとしたら急に飛行機が

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このニュースを見て思い出したことがあった。

まだ私が「会社を辞めて何しようかな~」なんてのんびり考えていたころ。

知り合いの方から

「親戚が北大東でお店をやっており、人手が足りないから手伝ってくれないか」

と言われ、いずれは沖縄の離島を制覇したいと思っていた私は

「絶海の孤島なんて面白そう☆キャハ」なんて軽く引き受けたのだった。

リゾートバイトと考えれば条件は悪くなかった。

住まいも用意され、時給にしても東京並みで、往復航空券もくれるという。

条件が良すぎる気もしたが、まあでも離島は求人も大変なんだなとくらいにしか考えていなかった。

実際、北・南の大東島の平均年収は東京並みで、沖縄本島の約2倍、さらに離島割引という特典があり、飛行機・船はべらぼうに安く使えるのだ。

雇用主に当たる人も羽振りの良さを強調していた。

だが、いかんせん働き手がいないという。

「とはいえ、まずはお試しで1週間くらい旅行に来てみなよ」ということで、航空券をいただいて飛行機に乗ることになった。

飛行機はプロペラ。滑走路の長さの関係で小型でもジェットは無理だという。

無事に搭乗手続きも済み、飛行機に乗り込み、離陸した。

しかし、1時間ほどすると、

「計器に異常が見られるため、当機はこのまま那覇空港に引き返します」とアナウンスが。

えー!ここまで来て?!と思ったが、このまま飛べないと判断されたのだろうから仕方ない。

さらに、この便は代替機などを用意するでもなく本日は欠航とのことだった。

なぜかというと、北大東島の空港の滑走路にはランプがないので、到着時間が日没に差しかかったら着陸できないのだ。

じゃあ翌日の便になるのかというと、 翌日から台風接近のため、少なくとも数日は欠航するという。

 

うーん・・

 

なんだろうこれ。

ちょっと・・・かなり嫌な予感がした。私は北大東に行ってはいけない理由があるのかと。

とりあえず、航空会社の整備ミスということで、タクシーチケットをもらって家に帰った。

そして、事の次第を北大東島に報告したが、その時の対応が雇用主としてはどうかと考えると微妙だったため、結局旅行も断り、チケットは返金してもらう手続きをした。

その方は、リクルートが失敗してしまって申し訳なかったし、北大東島が自然豊かで美しい島だということはよくわかっていた。正直、今でも行ってみたい気持ちはある。

だが、人によって”良い環境”というのは異なるものだ。

こんなに丁寧に足止めされると、”何か”に北大東島に行くのを全力で止められている気がしたのだ。

第六感とか虫の知らせという感じだった。

それ以来、大東に行く機会を得ないまま今に至る。

この記事を読んで、北大東といえば、そんなこともあったなと思いだした次第だ。

いずれは沖縄の離島を制覇したいと思っていた私の野望は、ちょっと保留しておこう。